退職を控えた60代の男性です。長年働いてきた会社を辞めることになり、その後の生活が不安でたまりません。経済的な不安が一つです。節約しながらも、それなりの生活を送ってきた私にとって、これからの収入減は大きな打撃となると感じています。
そして、もう一つの大きな問題は、退職後のアイデンティティの喪失感です。長年、仕事を通じて自分自身を定義してきました。仕事がなくなると、自分自身が何者なのか、見失ってしまう感じがしています。
思いがけず、車の故障が起きて修理費がかかったり、友人の突然の病気ニュースを聞いて、さらに不安が増しています。人生100年時代と言われている今、余命30年以上をどう生きていくべきか、戸惑いと不安でいっぱいです。
このまま不安を抱え続けるのも辛いですし、何か良い対処法があれば教えていただけると幸いです。よろしくお願い申し上げます。
お悩みについてのアドバイス
あなたの不安と戸惑い、そして混乱を感じ取ることができます。退職後の生活、経済的な不安、そして自己のアイデンティティの喪失感。それぞれが大きな問題であり、一度に全てを解決しようと思うと、さらに混乱が増すでしょう。
まず、大切なことは、あなたが一人で全てを抱え込まなくても良いということです。私たちは何か問題に直面した時、一人で解決しなければならないと思い込む傾向がありますが、それは必ずしも真実ではありません。
そして、誰もが経済的な安定を求めるのは当然のこと。しかし、そのためにあなた自身を過度に追い詰める必要はありません。必要なのは、一歩ずつ、自分に合った方法で問題に向き合うこと。また、節約や資産運用について学ぶことも一つの方法でしょう。
アイデンティティの喪失感については、仕事を通じて自分を定義してきたというあなたの考え方を少しだけ見直してみることをお勧めします。それは、自分自身が何者かを問い直す良い機会になるかもしれません。人は仕事だけでなく、趣味や人間関係、思想など多角的に自己を形成します。退職後もあなたはあなた自身であり、新たな自己を発見する旅の始まりとも言えます。
生きていると様々な出来事に遭遇します。しかし、その一つ一つが私たちに何かを教え、成長させてくれるのです。この世界には、まだあなたが知らない楽しみや発見がたくさんあります。あまりにも遠くを見すぎて足元を見失わないよう、ゆっくりと一歩ずつ進んでいきましょう。
